Vol.5「ループペダル loop pedal」

2017.4.15.
ソロ・ヴァイパーのベストパートナー
ループの仕組みは
たった今弾いているものを録音し
それを繰返し再生しながら
他のパートを弾いたり
さらに多重録音したりと
少し過去の自分自身と共演できるタイムマシン。

カラオケやプログラミングと違い、演奏前から音声データが入っているわけではありません。

写真は愛用の
BOSS RC-30 LOOP STATION。

ペダルを踏むと同時に録音開始
もう一度踏むとその瞬間から頭と尻尾が繋がってループ再生されます。

その上に多重録音すれば、一回りする毎にパートを増やすことができます。

アコースティックなら数人から十数人必要な演奏でも一人でできてしまう素晴らしいペダル。

しかし、ライヴで使うのは少し勇気も必要かもしれません。
なにしろ、間違えて弾くと延々と同じ間違いを繰り返してくれるとても律儀な相棒なのです。

録音開始と終了をつなげてループするので
弾き始めのテンポと繋ぐ直前のテンポが同じになるようにテンポキープを頑張ってみます。

繋ぐタイミングを慌てずに。

ここをしくじると1回転する度にしゃっくりしたような状態になります。

全部のパートのタイミングを合わせないとただやかましくなるばかり。
このように、リズム感はかなり要求されます。

このペダルが出たばかりの頃には、
ライヴでさらりと使うとカラオケと間違われてしまう
という行き場のない悩み(笑)もありました。

あまりに悔しいので、目の前で少しずつ説明しながらループの組み立てを見せてみよう…

ところがそれでもまだ
「何かまえもって音が入ってるんでしょ?」
と訊いてくる方が多い…

あれ?
もしかして、さらりと使うよりも
難しいことをやってます!
ってな顔で弾いた方がいいのか???
でも
「難しそうだね」
って言われるのは嫌なんだよ…
コンサートは非日常へのご案内なのだから。

どの程度の難易度かというと、
ライヴを観てくれたたくさんの方に
「ループ便利やね~買うわ~♪」
と言われ、ここ5年ほどの間に少なくとも20人以上の方が
「買った~♪」
と報告してくれましたが、しかし、
楽しみに待っているにもかかわらず、その後ライヴで使っているのを見せてくれた方は未だに一人もいません。
(この投稿は2017.4.15)
それどころか
「あんなもん、ライヴでやるのムリや!」
と怒る人まで出てきました。

でも、それを毎回ライヴでするのがループ演奏。

考えてみればループに限らず、聴く人に楽しんでもらうためにはそのくらいの精度は必要ですね。
自分がどんな音を出しているのか、練習用として使うにも優れものです。

自らもループ演奏をしているという方はもちろん、日々たくさんの演奏を見ている音響さんからも
「こんな演奏は見たことが無い!」
とご好評いただいているヴァイパーとループのコンビネーションはぜひライヴでお楽しみください♪
(^-^)

○Vol. 6 ループペダル動画集
○ヴァイパー奏者の覚書 一覧