Vol.7「ヴァイパー(≠琉球ヴァイオリン)」

「ヴァイパーが琉球ヴァイオリンか?」
「これは沖縄の楽器か?」
「君が作った楽器か?」
とにかく多いヴァイパーについてのこれらの質問。

私は「ヴァイパー」という楽器を
よりヴァイオリンの表現力に近づくように
「改造」し、
「琉球ヴァイオリン」という音楽、
それから
「ヴァイパーにできること」
をジャンルを限定することなく探求して様々な音楽を演奏しています。

「琉球ヴァイオリン」と「ヴァイパー」には直接的な関係はありません。

「琉球ヴァイオリン」は
沖縄の民俗ヴァイオリン音楽
を表すジャンル名。
これについては
琉球ヴァイオリン(Vol.9)
をご覧ください。

「Viper (Wood Violins社製)」はアメリカのヘヴィメタルヴァイオリニストMark Woodさんが自分で演奏するために開発、商品化した楽器。


↑かれこれ25年くらい前だったか、WoodさんのCDを聴いて以来、発売を待ち望んでいた楽器が改良されて市場に出たのがヴァイパー(Viper)です。

色や木目は好きなものを選べるので沖縄の深い海に似たものにしました。

肝心の音色はというと、初めは、それまでに試した他のたくさんのエレクトリックヴァイオリンと同様で、私が望む音とはだいぶ違っていました。

しかし、ヴァイパーにはそれまでの楽器には無かった大きな利点がありました。

それは「持ちやすさ」

多くのソリッドボディ(空洞の無い本体)のエレクトリックヴァイオリンは4弦でもアコースティックよりかなり重たく、多弦ではさらに重くなります。
ヴァイパーのハーネスは画期的な発明だと思います。

どうしてもこのボディを使いたかったので意地と根気と年月をかけてかなりの改造を施しました。

さて結果は?

改造前に
「エレキはやっぱりあかんな~」
と言っていた方たちまでもが、信じられないような顔で
「エレキはズルいな~」
と言うようになりました。

お~♪大成功!\(^◇^)/

ま、「ズルい」よりも「いいね!」
と言ってくれたならば、きっと皆がもっと楽しくなると思います♪
(Vol.8に続く)

追記

ついにMarkさんに会えました!
「君の音楽は誰のものとも違うね!」
と嬉しいお言葉\(^o^)/
NAMM Show, Anaheim California, Jan.2020.

○Vol.8 ヴァイパーの改造
○ヴァイパー奏者の覚書 一覧